おはようございます。
奈良北西部、おだやかな朝を迎えています。
政治は嫌いで、ブログに取り上げることも好きではありません。
しかし、8月は、自分の歴史観・政治観を棚卸するようにしています。
今まで読んだ本の中で、私に多くの示唆を与えてくれたのが、
『それでも日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子 新潮文庫 です。
今回の講義では、扱った対象こそ同じですが今少し視野を広くとり、た
とえば 序章では、①9.11テロ後のアメリカと日中戦争期の日本に共通する
対外認識とはなにか・②膨大な戦死傷者を出した戦争の後に国家が新たな
社会契約を必要とするのはなぜか、③戦争は敵対する国家の憲法や社会を
成立させている基本原理に対する攻撃というかたちをとるとルソーは述べ
たが、それでは太平洋戦争の結果書きかえられた日本の基本原理とはなん
だったのか、などの論点を考えてみました。戦争というものの根源的な
特徴を抽出してみたかったのです。
前掲書 はじめにより
引用文で赤色にした部分は、私が特に注目して読んだ箇所です。
太平洋戦争を指導した人たちはどこまで認識していたのでしょう。
私見ですが、私は皆無だったと思います。
世の中が、自己中心、不寛容が目立つようになりました。
これからを担う世代にとって、民主主義が魅力のないものになっていると感じます。
今のままのような状況でよいのか?
これから出会うさまざまな問題に真摯に向き合い、解決してゆくための
心のソフトウェアを身に付けてほしいと願っています。
興味を持たれた方はこの本もおすすめですよ。
蝉君が鳴きはじめました。
まもなくリタイアする男のひとりごとでした。
暑さに気をつけて今日も過ごしましょう。