友人との雑談の中で「ふるさと納税」が話題になりました。
『「ふるさと納税」は「おいしい制度」で利用しないと損だよ』と言われました。
本当に「おいしい制度」?
この制度を利用することによるマイナス面はないの?
自分なりに考えてみました。
★「ふるさと納税」を利用した人
所得は人さまざまですが、一般論だと2,000円の負担で自分が選んだ
自治体に寄付ができて、来年の住民税はやすくなる。
おまけに寄付した自治体から返礼の品が届く。
寄付した人は得ですね。
★「ふるさと納税」を受け入れた自治体
住んでいる住民から収めてもらう住民税に「ふるさと納税」受入増加分だけ
財政は豊かになりますね。
寄付した人に地域の特産品をお礼として届けても差額分は手元に残り税収増です。
やはり「おいしい」制度です。
★「ふるさと納税」をした人が住む自治体
この制度を利用した人が住む自治体は「ふるさと納税」を利用した人の分だけ
税収入が減少することになりますね。
これは「ふるさと納税」のマイナス面です。
★自治体同士の「ふるさと納税」争奪戦
友人に「故郷に寄付したの?」と聞いたら、将来暮らしたい自治体に
寄付したと 話してくれました。
「ふるさと納税」より「気に入った自治体」納税の方がぴったりきますね。
所得者の所得が決まれば、自治体の住民税の総額は確定します。
ただ、「ふるさと納税」制度を活用した人がいると
本来納税者が居住する市町村に帰属するはずの住民税が、
他の自治体に移動する結果となります。
この移動原因である「ふるさと納税」という寄付行為を獲得するため、
地方自治体間で不毛な寄付獲得競争が繰り広げられていように思えます。
★まとめ
地方自治体に関心を持たせる効果は評価します。
一方、この制度が各地方自治体の与える有形無形のマイナス面も
見逃してはならないと思います。
より良い制度に向けた見直し又は廃止の議論すべき時期だと思います。
では・・
楽しい金曜の夜をお過ごしください!