こんばんは。
今日は完全休養日、
夕方散歩をしていて、
二上山を眺めていたら、
光の半円が西の空に浮かんでいたので、
カメラに収めました。
ある老人の心ない言葉が波紋を呼んだ日々、
その老人の役職辞任と交代劇で、
幕が下りる事になるようです。
私が私淑する、
花森安治が世に問いかけた女性問題や、
社会への問いかけは、
残念ながら、
まだまだ遠い道のりのようです。
2月6日の毎日新聞にこの記事が載りました。
と言うわけで・・・・・・
この特別展に行こうと思っています。
花森安治は神戸生まれ、
県立第三中(現県立長田高校)から旧制松江高校、
東京帝大文学部美学美術史学科に進み、
戦前は大政翼賛会で宣伝の仕事、
戦後、
『暮らしの手帖』を創刊し、
日々を大切にする暮らしを提唱しました。
この雑誌の表紙の裏には、
花森安治のマニュフェストが記されていました。
「この中の どれか 一つ二つは/ すぐ今日 あなたの暮らしに役立ち/
せめて どれか もう一つ二つは/ すぐには役に立たないように見えても
/ やがて こころの底ふかく沈んで/ いつか あなたの暮らし方を変え
てしまう/ そんなふうな/ これは あなたの暮らしの手帖です」
」※『暮らしの手帖』より
この雑誌は、
読者の側での深い読みを前提とし、
それを狙いとして編集されていたと思います。
雑誌の小林秀雄といったところでしょうか・・・
生半可な読み方では刃が立たない。(笑)
花森は戦争に協力した事に対してほとんど語ることありませんでした。
花森のテキストには、軟らかい言葉に社会に社会や権力への批判が
込められ、一言一言かみしめながら読みたくなる。(中略)
大橋に出版社を作ろうと相談された時は「今度の戦争に
、だれもかれもがなだれをうっていったのは、1人ひとり
が自分の暮らしを大切にしていなかったからだ」と語った。
※ 2021年2月6日 毎日新聞 記事より抜粋
今の日本、
居心地がよくありません。
残念ですね。
世の中に不寛容な空気が満ちている時こそ
花森安治が世に問いかけた「たいせつなものとは」
大切にしたいと思っています。
神戸は花森にとって特別な地だった「死ぬ瞬間まで<編集者>でありた
い」と書きながら、年を取ったら神戸に帰り、六甲山にアトリエを構えて
絵を描きたいとも語っていた。(中略)「日本中、どこの町ともちがう気
風が、ここにある」とし、「明るくて、ハイカラで(中略)底抜け楽天的
で、それでいて必死に生きている」と評する。
自らもその気質をついでいたのか。権力にあらがい、ペンで人々の暮ら
しを守るという強い覚悟の反面、誌面にユ-モアを感じてさせて読者
を楽しませる。そこに花森の神戸人気質を観たくなる。【三輪春美】
2021年2月6日 毎日新聞 より
かつて、神戸で暮らしていた者として、
「骨太な軟派」で生きたいですからね。(笑)
では・・
みなさん、
おやすみなさい!