おはようございます。
奈良北西部、青空がのぞいている朝になりました。
”松本隆 書きかけの・・・”3 を読みながらPCに向かっています。
今回は作曲家筒美京平とのことや、世阿弥の「時分の花」について触れている。
彼の名前を意識し始めたのは、めったに他人をほめない細野晴臣さんが
「西田佐知子の『くれないホテル』がすごい。」作曲したのは筒美京平
という人」と教えてくれたからだ。(中略)
僕の詞を安心して渡せる作曲家は筒美さん、細野さん、大滝詠一
の3人だが、曲数では筒美さんが断トツだ。(中略)
互いへの信頼が深まっても、そこに甘さはない。
全てミスが許されない真剣勝負。
プロとしての仕事の受け取り方や断り方も彼の背中に学んだ。
言葉で教え諭してくれるほど、みんな優しくないのだ。
叱るときは目で叱る。
彼が別の作詞家と組んでヒットを飛ばすと嫉妬もした。
僕は大げんかした記憶がないが、彼より3歳上の阿久悠さんとは
そんな場面もあったと聞く。阿久さんはなかなか追い抜けなかったライバ
ル 。彼がいたからこそ松本隆がいると、今では感謝している。
(中略)
その詞を2年前、俳優の広瀬すずさんが朗読した。作詞45周年記念アルバ
ムに付けた歌詞朗読CDに参加してくれたのだ。16歳が読んだ「初戀」の
破壊力たるや。世阿弥のいう「時分の花」がそこにある。詞も曲も編曲も
大切。でもヒットはそれだけでは生まれない。サウンドを取り払った
朗読が、一つの種明かしをしている。
朝日新聞6月26日(月) 3版 和・奈より
詞に打ち込んでいる松本隆のすばらしさを伝えたくて、長い引用をしてしまいました。
いきいきとした日本語の詞がいつまでも続きますように・・・・
では、楽しい一日をお過ごしください。