奈良北西部、秋の風が吹きはじめました。
先月、毎日新聞に面白い記事が掲載されていました。
「家族に見る みんなの知らない日本人」 岩村暢子
2005年あたりから大人も子供も一年中冷たい飲料を飲みながら食事するようになってき
たと著者は指摘する。
中でも麦茶の存在は別格だそうだ。
どうしてなんだろう?
著者によれば二つの要因が考えられるという。
★献立の変化
★人の食べ方の変化
それに加え苦味もカフェインもないから子供が飲んでも安心
だから麦茶なのだそうである。
麦茶を飲まないと色々食べても「メリハリがつかない」「口の中をすっき
りとさせられないと」話す人は少なくない。
料理ごとに口の中をリセットするようにして食べているのだ
(中略)
かつては、取り合わせを考えて「献立」を立てる人が多かったが、
「食べたいもの尽くし」「好きなもの尽くし」の食事が増えている。
料理の取り合わせが崩れた結果、食事中の「口直し」「リセット」は欠か
せなくなっている。(中略)
前掲 記事より
食べ物を口に入れたらあまり噛まず、飲料で流し込む人が増えているそうだ。
よく噛まなければ流し込めない硬い食べ物を嫌う若年層の増加もこのような
食べ方と無関係ではないと著者は指摘する。
以前は、酒は御飯の前、お茶はご飯の後、お茶を飲みながらご飯を食べる習慣はなかっ
た。
だか、献立の変化、噛まない食べ方の増加と共に麦茶は夏の季節商品から、オールシー
ズン活躍する食中飲料に変わってきているのである。
わが家も子供たちは麦茶党である。
これから、日本人の社会・家族のあり方は急速に変わっていくだろう。
どんな日本人・そして社会が生まれるのか?
興味深いですね。
では、楽しい夜をお過ごしください。