カレンダーを7月に変えました。
市立西宮高校から入部し、1回生の時から活躍をしている3回生WRです。
”市立西宮高校”といえば夏の甲子園で代表校のプラカードを掲げて入場行進する
女子高生達の母校として有名ですね。
去年甲子園ボウル出場をかけた立命館大と試合で４Q残り7分弱、20-17で
リードしているものの、自陣2ヤードからドライブを開始しなければならなくなったKG
絶対絶命のピンチでした。
雨が降り続いて使用するボールはずぶぬれで、パスを投げにくい状況になっており、
ショットガン体型のため、時間がかかるプレーはQBサックの恐れがある。
クイックヒッテイングのランプレーしかないが、ゲインできなければ２・３ダウンに
立命館大がブリッツを入れてくる可能性が高く、セイフテイによる2点の献上も覚悟
しなければならず、立命館大に逆点される可能性が大きくなる。
この危険地域を1プレイで脱出しなければKGの敗北につながる。
この状況で、KGが選択したプレーがこれです。
”KG OB会 会報誌 FIGHT ON"より
KGが２TE体型でセットした段階で、立命館大は、ラン若しくはショートパスと読み切
り、守備のサインはリード・ カバー３でセットしました。
ここで2016年学生フットボールのリーグ戦を通じ、最高のプレーコールをKG
は選びます。
エースRBのランと見せかけて、今月のカレンダーを飾るWR85への右サイドライン
へのロングパスです。
ＷＲ85は中央へのランフェイクに合わせてオレンジ色で示されたコースを、ブロックに
入るように見せかけて、まず内側にスタートを切りました。
彼をマークしていた立命館大のCBはその動きにつられて、ランサポートのため同じよ
うに内側に動きました。
その瞬間WR君は外側にコースを変え、QBからのロングパスが届く30yds付近めが
けて一気に駆け上がりました。
対面していたCBはその動きについていけず転倒、インターセプトされないようにWR
85の右肩外側に投げたボールは狙い通りの放物線を描いて彼の手に納まりました。
投げたQBも立派なら、アスリート揃いの立命館第守備選手達を置き去りにしたWRも
お見事、そしてオフェンスラインが立命館の守備ラインのラッシュを完璧に抑え込みま
した。
学生チームでこのプレーができるのは、KGと立命館大ぐらいだろうと思います。
この１プレーで試合の流れが完全に変わりました。
２回生WRがもぎとったチャンスをオフェンスチームが、立命館大のエンドゾーンに向
かって、ラン・パスを織り交ぜながら、たっぷりと時間を使い、立命館大の反撃の機会
を奪いながら、最後はTDに結び付けて、甲子園ボウルへの切符をつかみ取りました。
WR85 KG史上最高のWRになると思います。
成長した姿を秋のリーグ戦で見せてくれるでしょう。
今から楽しみです。
★ 【NEW ERA BOWL 2017】BLUE STARS vs WHITE STARS
今日はRTVでライブ中継もあります。
多くの方にご覧いただければと思います。
では、楽しい休日をお過ごしください。
