こんにちは。
台風21号は神戸に再上陸し、北北東に向かっています。
在宅で本を読んで過ごしています。
『まわしよみ新聞をつくろう!』 陸奥 賢 むつ さとし 創元社 2018年
まわしよみ新聞を著者はこのように紹介しています。
まわしよみ新聞とは、2012年にぼくが考えた「新聞遊び」です。
みんなで新聞を持ち寄って回し読みをし、気に入った記事を切り取り、グ
ループ内でその記事について順番におしゃべりをして、最終的に、それら
の記事を模造紙に貼りつけて新しい壁新聞をつくる、という活動です。(中略)他者との出会いの場をつくるコモンズ・デザインです。(中略)
「コモンズ」は、こうした同質性の高い人たち=当事者の集まるコミュニティとは違い、ひと言でいえば、「他者が集う場所」です。共有地や入会地ともいいます。だれのものでもないし、全体のものであるという「共有財産」です。(中略)
本書を読めば、あなたもすぐにまわし読み、新聞をはじめられますし、
それをきっかけに、その背後にあるメディアや情報社会、他者との関わり
などにも、関心を持ってもらえるのではないかと思います。(以下略。)
『まわしよみ新聞をつくろう!』 はじめにより
新聞は、全国紙 地方紙 業界紙 英字新聞 なんでもあり。
教育の場で、ビジネスの場で、地域で 海外で、この「オープンソース」
を活用すれば、セレンディピティ(英語: serendipity)がたくさん生まれるのでは
と思います。
この「まわしよみ新聞」のい長所を、著者の考えに、私の意見を少し足して
まとめてみました。
1 いつでも、どこでも、だれでもできる。
2 みんな平等に参加できる。
3 1の記事で「読む」「切る」「話す」「聞く」「貼る」「書く」という
アクションと向き合う。
4 特技を生かして共同作業ができる。
5 情報の編集力を育む。
6 みんなで「新聞」を読むことで、各自がそれぞれの世界を広げrられる。
7 世間を語りながら自己を語り、他者を知る。
8 「共感」が「話す」「聞きとる」力につながる。
9 メディア・リテラシーを育だてる。
10「非・参加者への広報ツール」になる。
日本の中核概念だった「家」「家族」という価値観が崩壊し、
「人口減少社会」の中で、世代間の対立や、価値観の相違によって
さまざまな社会問題が生まれています。
世代間の交わりの少ない社会を解消すること。
「寛容」「思いやり」という「他者を思いやる視点」
「自分と他者との価値観の相違を埋める努力」ための一つの手段として
いろいろな世代が集って作る「まわしよみ新聞」がヒントを
示していると思います。
それぞれ社会・地域で、各世代間の相互理解をどう維持するか?
智恵を出す時期だと思います。
リタイア一歩手前の男の遠吠えでが・・・(笑)
やっと、台風の風も弱まってきました。
楽しい夜をお過ごしください!