こんばんは。
今日も在宅勤務、
気分転換に
珈琲を淹れながら
三島有紀子 『しあわせのパン』
ポプラ文庫 2011年
の中に入っている
『月とマーニ』というお話を読んでいます。
とても短いお話しなので、
引用してご紹介します。
『月とマーニ』
少年マーニは、自転車のかごに月を載せて、
いつも東の空から
西の空へと走ってゆきます。
太陽を乗せた少女 ソルがやってくると
マーニは少しおやすみします。
ある日 マーニが歌いながら自転車を走らせていると
やせ細った月が言うのです。
「ねえマーニ、太陽をとって。
一緒にお空にいると とってもまぶしくって。」
「だめだよ、太陽をとったら困っちゃうよ。」
「誰が?」
「僕だよ。」
「どうして?」
マーニはきっぱり言いました。
「だって太陽をとったら君がいなくなっちゃうから。」
そしてこう続けました。
「そしたら夜に道を歩く人が迷っちゃうぢゃないか。」
「大切なのは
君が照らされていて
君が照らしているということなんだよ。 」
そしてそれからずっと
いまでも月とマーニは自転車に乗って
毎日夜空を渡っています。
1970年10月 第一刷 発行
1974年 3月 第七刷 発行
著者 みしまゆきこ
作画 ふじしまたえ
発行者 浅海久重
発行所 ブーケガルニ舎
東京都杉並区月晴らしガ丘 3-17-8
非売品
三島有紀子『しあわせのパン』
ポプラ文庫 2011年 より
私は杉並区阿佐ヶ谷で
暮らしたことがあり、
杉並区という言葉を見ると
すぐ反応してしまいます。(笑)
コロナ禍で
不寛容な空気が日本を覆っています。
こんな時こそ
寛容に過ごしたいと思います。
では・・・・
楽しい週末をお過ごしください!