こんばんは。
奈良北西部、おだやかな秋の夜を迎えています。
仕事も一区切りついて、この映画で心をリセットしています。
朝日新聞大阪本社版夕刊に、この映画の紹介記事が出ていました。
舞台は中国北部に位置する小さな村。
都会で働く主人公は、父の訃報を聞き、村の帰ります。
年老いた母は、今は古くからのしきたりにのっとった葬儀をするといって、
村の人たちを困らせます。
頑固な母の姿をみながら、
主人公は村の語り草になっている父と母の恋物語を思い出します。
都会から来た青年教師に恋をし、その想いを伝えようとする文盲の少女。
手作りの料理に込めた想いがやがて、彼に届くのですが、
残酷な現実が二人の前に立ちはだかります。
町へと続く一本道で、恋しい人を待ち続ける少女。
中国の美しい四季の風景を背景にして、二人の愛の物語が紡がれてゆきます。
現在をモノクロ、過去をカラーで撮影、
クローズアップやスローモーションを駆使し、
セリフを極力抑え、少女の表情、しぐさなどで、
ひたむきな想いを見事に映像化しています。
恋人から送られた髪飾りを失くし、少女が何日も探し回るシーンがあります。
やっと見つけた時の少女の表情、何とも切なくて。(笑)
主演のチャン・ツィイーの演技が素晴らしい。
おすすめの映画です。
では、楽しい夜をお過ごしください!