月末の奈良北西部,おだやかな午後を迎えています。
10月26日、毎日新聞のオピニオン欄 メディアの風景 武田徹
「AIという他者との共生」という記事が掲載されました。
ソニーが以前発売したAIBOという犬型ロボット、AIを搭載していないので、が自分で状
況判断して臨機応変に対応するわけでもないので、時々おかしな挙動をしていたという
うのです。その欠点ですが、AIBOを「ペット」に見立てることで、生物らしい自発性
と感じさせて、飼い主の愛情を引き出すことにつながった。
著者はこの点に改めて注目すべきではないか?と提案しています。
そこでペットと暮らす技術、つまり自分とは、別の意志を持ったペットと
いう 「他者」を身近に迎えて共生する技術の応用が期待される。AIも自律
した存在という意味では「他者」であり、それと共生する技術を養う場
合 にペットとの関係のとり方がモデルになる。
多少すれ違っても大きな被害に至らない大きさ、能力の「ペット=AI」
から始めて、適度の距離感を保ちつつ育ててゆく重要さを学ぶ。
AIが人間を超える日が来るとも言われているが、それは、「その時」に備
えるよい予行練習にもなるのではないか?
AIが生活の中で大きな役割を果たす社会が始まっています。
”家”という制度が崩れ、超おひとりさま社会になりつつある現在、
「AIという他者」と共存するなかで、新しい社会、家族、地域が生まれるのか
興味深いテーマです。
さあ、明日から11月、実り多い月にしましょう!