台風が通り過ぎて静かな夜になりました。
久しぶりにお題に目が止まりました。
『プレゼントしたい本』・・・・・・・・・?
本棚に目を移したら、目に飛び込んできたのがこの本です。
本のカバーは少し痛んで黄ばんできました。
『菓子ひなみ』三六五日の和の菓子暦
京都新聞出版センター 2007年4月27日 所版発行です。
和菓子には、四季の移ろいや風物の姿が
繊細な意匠をこらして巧みに表現されています。
豊かな色合いや形を愛で
自然の匂いや香りを感じ
菓匠たちの技に触れ、舌での味わい
美しい銘に耳をすませば
和菓子の世界がぐっと身近に感じられます。
平安の昔から京の都で培われ
大切に受け継がれてきた和菓子の文化。
ひとつの和菓子との出会いを楽しむように
そっと、その扉を開いてみてください。
和菓子でつづる一日一菓の菓子暦
もちろん、ちょっとした土産選びにも
お役に立てていただければ幸いです。
どうか、あなたに
口福な時間が訪れますようにー。
前掲書 まえがきより
この本の中を少し覗いてみましょう。
元旦は 御菱葩 おんひしはなびら 川端道喜
岩波新書で『和菓子の京都』という本も出されていたと思います。
粽といえば このお店ですね。 前掲書 9p
節分 2月3日
節分の日には 鶴屋吉信 の 福ハ内 ふくはうち
私はこのお菓子の黄金色がお気に入りで、
お正月の定番和菓子として毎年美味しくいただいています。
前掲書 31p
今日は彼岸の入り
寺院せんべい 水口製菓所 が紹介されています 前掲書194p
私は、この本を季節の和菓子と歳時を確かめる暦にしています。
和菓子は、菓匠の想いを表現する小宇宙。
京の都のきらびやかな上生菓子もあれば
千利休が愛した芥子餅のように
詫び寂びの極みのような素朴な和菓子もあります。
年を重ねるにつれ
和菓子の持つ奥深さにひかれるようになりました。
美味しい和菓子をいただきながら
おだやかに日々を過ごしてゆきたいと思っています。
では、ステキな夜をお過ごしください!