おはようございます。
サミットも終わり、おだやかな日々が戻ってきました。
鶴見俊輔の著書の中で、心がけたい思うエピソードがあったのでご紹介します。
「ほんとうはもっとおもしろいんだ。沼津の裏山で小学生のぼくがひとりで遊んでいると、向こうから太った人が歩いてきた。写真で見たことがある大山元帥だと思って、おじぎをした。すると、大山さんも立ち止まって、きちんとおじぎを返した。他に見ている人が誰もいないのに。」 鶴見俊輔 思い出袋 岩波新書1234 2010年5月17日 第3冊発行 P7 状況から学ぶ
日露戦争で日本陸軍を率いた大山巌と、哲学者古在由重の子供時代の出来事です。
おじぎをきちんと返した大山もすごいが、こども心に大山の想いを素直に受け止めた古在もさすがです。
見ず知らずの子供に挨拶されたとき、大山のように挨拶をすることができるだろうか?
私のような不心得者は、立ち止まって、きちんとおじぎを返さず、上から目線であいさつしたんだろうなあ~と思いました。
大山の ”きちんとおじぎを返す” ふるまいの中に優れた人の生きざまが現れる。
鶴見俊輔はそれを簡潔な文章で表現しました。
生きた教材としての「考えるヒント」ですね。
私なら、こんな事を思い浮かべてしまいます。
ー自己に厳しく、相手にやさしく。
ー自己中心にならず、他者と助け合って生きる。
ー聞き上手・寛容を心がける。
でも・・ほど遠い現状やなあ~
残念、慎みたい振る舞いが浮かんできてしまいました。
★話し合いの中で核心的な質問をされたら正面から答えない。
★議論の論点をずらして、質問の答えず、自分の主張ばかりを繰返す。
★相手を見下す言葉を投げつけて、優越感に浸る。
このようにふるまわないよう心がけて過ごしましょう。
では、楽しい休日をお過ごしください!