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奈良県在住。日々のログとして書くことにします。

神戸新聞の続「九十九年後の神戸見物」という記事、興味深く読みました。

こんばんは。

 

今日の神戸新聞に面白い記事が出ていたのでご紹介します。

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論説委員小林由佳さんが書かれたものです。

 

 かつて、気骨のある論評で知られる「神戸又新日報」という新聞があっ

 

た(ちなみに神戸新聞の前身ではありません)。

 

 その紙面で「九十九年後の神戸見物」と題する連載が始まったのは1926

 

(大正15)年7月2日。

 

今から92年前にさかのぼる。

 

 大山雲行を名乗る作家兼代議士が、雄弁な「美人神戸市議」を案内役

 

に2025年の神戸の街をぶらぶらするというちゃめっ気たっぷりの設定だ。

 

好評だったとみえて、30回以上続いた。

 

 「鳥瞰」の回を読んでみる。

 

 「山手通の辺りは教育街。その南方は商業街で、素晴らしく大きなデ

 

パートやビルデイングが林立しているが、形に工夫しているのでニュー

 

ヨークに見るような四角張った感じは少しもない。そのまま南は海運及

 

び工業であるが水力電気を動力にしているので煙突は数えるほどしかな

 

い。ガントリークレーンは三十三並んでいるが、俗に川崎クレーンと称す

 

る百年前の古型が一番小さい」

 

 人口は何と673万人(!)

 

神戸港には大正をしのぐ勢いで世界中から人や物が集まっている。

 

造船業は隆盛を極め、その昔、巨大を誇った川崎造船所(現在の川崎重工

 

業)のクレーンが小さく見える。神戸駅からは頻繁に飛行船が出発し、

 

汽車は貨物専用。山手の住宅街と臨海部を結ぶ歩行者道路はエスカレー

 

ター式で上空を小型の自家用飛行機が行き交う。なぜか市内は禁酒だ。

 

 

 「連載当時は神戸が一番元気なころ。明治40(1907)年に始まった神戸

 

港の築港が進み、これからもっと発展するぞと夢や希望にあふれていたは

 

ず」と神戸市文書館の松本正三館長。あっけらかんと明るい文章はそのた

 

めか。

 

 働く女性が多く登場するのも特徴だ。当時、「職業婦人」という言葉

 

は、蔑称に近かったし、選挙権を持つのは男性だけ。ところが、記事では

 

女性が市議や市役所の課長、校長を務める。

 

大正デモクラシーの影響もあるかもしれないが、いかにも「未来っぽい」

 

感じがしたに違いない。

 

 「デパート」の回で、主人公の大山代議士が百貨店でこんな説明を受け

 

ている。「今や世界流行の中心はパリから北京に移っております。」

 

これって慧眼では?

 

 

 で、思った。もし、続編を書くなら? 99年後といえば2117年だ。

 

何としても、港がにぎわっている光景には触れたいのだが・・。

 

神戸新聞2018年3月26日 朝刊 オピニオン 論ーひょうごー より

 

 

 

 いかがでしたでしょうか?

 

 

 

 

 

 現在の日本は首都圏と一部地域が繁栄し、他方、地方とその中核都市は

 

人口減少と過疎化の中で難しい選択を迫られています。

 

 

 

 大好きな地域、街、町、村をどう維持してゆくか?

 

 

 

 この記事のように自分の愛する地域、街、町、村の未来見物の思いを巡らすのも

 

良いのではないでしょうか?(笑)

 

 

 では・・・

 

 

みなさん、おやすみなさい。