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奈良県在住。日々のログとして書くことにします。

夏至の日、お月さまがきれいでしたね。

今日は「夏至」。

 

天気予報は雨でしたが、お昼にはあがって、奈良北西部もきれいな満月を眺める事が

 

できました。

 

参院選はあす公示、7月10日まで、この話題を中心に報道されるのだろうと思います。

 

 

さて、お役に立つ本をご紹介したいと思います。

 

 

 加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』朝日出版社 2009年

 

この本は、2007年に神奈川県の栄光学園の中・高生に対して行った講義をベースに

 

書かれています。

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著者のは東大で日本近代史を教えていて、1930年代の外交と軍事が専門です。

 

著者はこの本の中で次のような問題提起を行います。

 

「日本の政治は若年贔屓と批判されるくらいでちょうどよいと腹をくくり、若い人に

 

  光をあててゆく覚悟がなければ、公正には機能しないのではないかと思われるので

 

  す。教育においてもしかり。若い人々を最優先として、早期に最良の教育メニュー

 

 を多数準備することが肝心だと思います。また若い人々には、自らが国民の希望の星

 

 だとの自覚を持ち、理系も文系も区別なく、必死になって歴史、とくに、近代史を勉

 

 強してもらいたいものです。」前掲書 p4からp5

 

 

著者はこの本の中でこのような問題提示をしています。

 

 

① 9・11テロ後のアメリカと日中戦争期の日本に共通する対外認識とは何か

 

 

②膨大な戦死者を出した戦争の後に国家が新たな社会契約を必要とするのはなぜか

 

 

③戦争は敵対する国家の憲法や社会を成立させている基本原理に対する攻撃という

 

 

 かたちをとるとルソーは述べたが、それでは太平洋戦争の結果書きかえられた

 

 

 日本の基本原理とはなんだったのか

 

 

④時々の戦争は、国際関係、地域秩序、当該国家や社会に対していかなる影響

 

 

 を及ぼしたのか、また時々の戦争の前と後でいかなる変化が起きたのか

 

前掲書 p8

 

 

 「改憲」や「安全保障」が声高に叫ばれるようになったこの時期、1930年代

 

 

から1945年の時代を考えることは大切だと考えています。

 

 

当時の日本人がどのように感じ、考え、行動したかを知ることが、今回の選挙

 

を考えるうえで役立つと思うからです。

 

 

 

 

 私は、今回の参院選・立候補者にあまり興味がありません。

 

 

政治をなりわいにする人々に、期待しないということです。

 

 

「老いても大丈夫、まだ頑張れる。 若いやつらになんか任せられるか!」

 

 

と既存政党の皆さんが思うのは勝手ですが「それでいいの?」と思っています。

 

 

 

 

耳順」という世代に差し掛かった私にとって、

 

 

若者たちがどんな社会にするか?

 

 

そこは興味深々ですよ。

 

 

18歳に選挙権が引き下がった今回、

 

 

新しい風が、若い世代から吹き始めることを楽しみにしています!

 

 

では、おやすみなさい・・・・